見落としがちなトイレの快適な配置方法とは?
住宅には欠かせないトイレの配置を、ついつい後回しにしてしまう人も多いのではないでしょうか。理想的な位置は、各階設置で利用者がアクセスしやすい場所が良く、リビングなど人が多く集まる場所でも水を流す音などが聞こえにくい場所になります。
各階設置はトイレに行きたい時に移動する手間が省けて便利です。もし2人が同時にトイレに行きたくなった場合、待つことなく用を足せるという利便性もあります。キッチンの脇に配置すると、音が気になって食事が進まないということが考えられます。たとえ利用音を気にしないとしても、近くに人がいると用を足しづらいと感じることも多いでしょう。リビング脇も利用者にとって行きやすいという面もありますが、トイレに行くたびにリビングを通らなければならなくなり、時にはそれがストレスになってしまうこともあります。
トイレの理想的な位置は、玄関付近と言われています。玄関付近のトイレの入り口は死角になりやすく、目立ちすぎないというメリットがまず挙げられます。リビングやキッチンからも離れますし、音が聞こえにくいという特徴もあります。プライバシーが確保されますので、利用者にとっても使いやすく、利用音を気にせず安心して使えるのではないでしょうか。
2階のトイレは死角をあまり気にすることはなく、間取りを考慮しながら配置することがポイントです。アクセスしやすく使いやすいことを考えると、子供部屋の隣や浴室の隣が無難です。従来のトイレはタンク付きのタイプですが、タンクレスのものも出てきました。タンクレスは水をためずに、電気を使って直接流すタイプです。タンクレスはタンク付きと比べると、水を貯蔵する部分がない分、見た目がスッキリします。またタンクがないのでスペースができ、掃除がしやすいというメリットもあります。電気で水を流すため、水がたまるまで待つことなく、連続して流せるというのもタンクレスの特徴です。タンク付きのトイレは、タンクレスよりもデコボコが多く、掃除しにくいという点はありますが、停電などでも比較的利用が可能など、安定している面があります。
タンク付きもタンクレスもそれぞれメリットとデメリットを持っているので、それらを踏まえて選ぶといいでしょう。多くの人が利用する1階は見た目がよく掃除のしやすいタンクレス、万が一に備えて機能面で安定性のあるタンク付きは2階にというふうに、どちらか一方にしなくても、各階で使い分けるという方法もあります。