知って得する注文住宅を建てる予算の決め方!

注文住宅を建てるには、建物本体・付帯工事・諸費の面で費用がかかります。住宅建設の総予算を出すには、頭金と住宅ローンを参考にします。頭金は貯金額でだいたい決まりますが、全てを使い切るのではなく、建築後にかかるお金を差し引いた分にすることが、無難です。例えば住宅を建ててから家具の購入を予定していたり、将来子供の大学入学を控えていると言ったライフプランがある場合は、その分を残しておく必要があります。突然の事故や病気に備えて置くことも考慮しておくとよいでしょう。
注文住宅の購入にほとんどの人が住宅ローンを利用します。住宅ローンは長期返済が前提で、借入額の相場は年収の7倍、返済額の相場は、年収の25%以下と言われています。これらの数字を参考にして、無理のない数字を算出することが無難です。どのくらいの返済額を設定したらいいか、シミュレーションしてみます(数字は四捨五入したおおまかなものです)。例えば年収800万円の場合、年収の25%以下は200万円です。200万円を12ヶ月で割るとおよそ1万7千円になり、これが月々の返済額になります。住宅ローンを35年間にすると、借入額は17万千円x12カ月x35年で約7千円です。これに頭金を加えた額が予算になりますが、頭金として1千万円捻出できるとすると、上の例では総予算は8千万円になります。さらにシミュレーションすると、建物本体の費用を7千万円、付帯工事費として500万円、諸経費500万円という風に予算を振り分けていくことが出来ます。
予算をざっくりと振り分けすることは簡単ですが、実際にしてみると面倒な部分も出てきます。たとえば建物本体の費用と一口に言っても、基本工事・外壁工事・内装工事など細かく分類されます。ある程度予算をしっかり作成しておかないと、見積もりを取ったらかなり差が出てきてしまった、ということにもなりかねません。ファイナンシャルプランナーなら、住宅購入予算の計算からライフプラン表の作成を行ってくれるので、より正確な数字を出すことが可能になります。また長期返済となる住宅ローンに対して、抱えている将来の不安などについても相談に乗ってくれるでしょう。ファイナンシャルプランナーは通常無料で利用できます。どうしても上手く案がまとまらないという時は、こうした専門家に依頼してみてはいかがでしょうか。
予算が大体決まったら、どこに建築を依頼するかという段階に進みます。住宅の施工はハウスメーカーまたは工務店ですが、設計を建築設計事務所に依頼すると、その分費用がかかります。また、ハウスメーカーにするか工務店に依頼するかでも費用は変わってきます。複数のお店をピックアップし、見積もりについて比較検討してみると決めやすくなります。